男女共同参画社会の主旨は、人権問題の解決にある。

 

人の営みは古来より、性別による役割分担が継承され、それは人々の常識や価値観、習慣や嗜好として現代に受け継がれ、ガラスの天井となり、女性の社会進出を拒み続けた。

家事育児の負担割合、学士号の取得割合、同一学歴収入等、OECDの統計データにより明らかである。

 

一方、男性にとって、日本は幸せな社会なのだろうか。

 

男性は、危険な重労働を担い、長時間勤務や職場のストレスから、自殺率は女性の2.5倍、平均寿命も女性と比べ、6歳以上も短命である。

 

女性はガラスの天井に夢や希望を遮られ、男性は社会的立場により、心身をすり減らす人生を送る。

 

なぜもっと自由に、自分の人生を謳歌できないのか。

 

幼少より、「女のくせに」、又は「男だろ」、の言葉を言われ続け、言葉への違和感から反発し、本当は一番認めてもらいたい筈の親からも認められず、そんな親に反発する自分にまた悩み、嫌悪感や葛藤に苦しむ人がいる。

 

LGBTに目を向けると、心と身体のあり様に違和感を持ち、親にも友人にも打ち明けられず、自己肯定感を持てないまま、自分の内面に壁を作り、社会との関わりを避ける様に生活する人もいる。

 

この様な人達にとって、自分らしく生きることは、親や世間に背くことであり、逆に親や世間の期待に応えることは、自分自身を失うことになる。

 

男らしさや女らしさではなく、誰もが自分らしさを発揮し、夢や目標に邁進でき、一度きりの人生を謳歌できる社会。ジェンダーによらず、LGBTなどのマイノリティーに対する偏見も無く、制度面での不平等も無い社会。男女仲良く、いじめやDVと無縁な社会。ひとり親の家庭が困窮しない社会。

 

そんな、基本的人権を大切にする社会は到来するのであろうか。

 

企業体質を改め、ワークライフバランスを見直し、保育制度などの充実を図ることは、女性の社会参加を促し、高齢化による労働力不足、少子化の歯止めの双方に有効な手段となりうるが、これらはあくまでも男女共同参画社会の副次的な効果に過ぎない。

 

私が考える男女共同参画社会は、基本的人権を尊重する社会である。

以上